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文禄・慶長の役

朝鮮の官制その1 京官

表1:官制概略 京官

国王
議政府
(内閣)
義禁府
(裁判所)
備辺司
(軍事)
三司 承政院
(宮内庁)
成均館
(教育)
司訳院
(外国語通訳)
弘文館
(経籍管理)
司憲府
(官僚監察)
司諫院
(官僚諫止)

表2:議政府

議政府(内閣)
領議政(宰相/正一品)
右議政(副首相/正一品) 左議政(副首相/正一品)
右参成(補佐官/従一品) 左参成(補佐官/従一品)
右参賛(補佐官/正二品) 左参賛(補佐官/正二品)
六曹(行政事務)
吏曹
(人事)
戸曹
(大蔵)
札曹
(外務)
刑曹
(法務)
工曹
(建設)
兵曹
(軍務)
判書
(大臣/正二品)
判書
(大臣/正二品)
判書
(大臣/正二品)
判書
(大臣/正二品)
判書
(大臣/正二品)
判書
(大臣/正二品)
参判
(次官/従二品)
参判
(次官/従二品)
参判
(次官/従二品)
参判
(次官/従二品)
参判
(次官/従二品)
参判
(次官/従二品)
参議
(局長/正三品)
参議
(局長/正三品)
参議
(局長/正三品)
参議
(局長/正三品)
参議
(局長/正三品)
参議
(局長/正三品)
正郎
(部長/正五品)
正郎
(部長/正五品)
正郎
(部長/正五品)
正郎
(部長/正五品)
正郎
(部長/正五品)
正郎
(部長/正五品)
佐郎
(課長/正六品)
佐郎
(課長/正六品)
佐郎
(課長/正六品)
佐郎
(課長/正六品)
佐郎
(課長/正六品)
佐郎
(課長/正六品)

解説

朝鮮に対する予備知識がないと、文禄・慶長の役全体を理解するにあたって困ることもあるので、とりあえずザックリでいいので、この機に朝鮮の政治システムについて見てみましょう。

科挙

李氏朝鮮王朝の役人は、文官も武官も科挙(官吏登用試験)の合格者です。

朝鮮の科挙は、両班(ヤンバン)と呼ばれる貴族階級でなくてもを受験できるので、少数ながらも両班以外の人の立身出世の機会となりました。

官制

李氏朝鮮は主権者のの下、議政府(内閣)、義禁府(裁判所)、備辺司(軍事)が置かれています。

お手本とした明の政治と同様、文官統制(シビリアン‐コントロール)である為、文官が武官の上位に位置します。

その為、備辺司(軍事)の都提調(長官)は、議政府の議政が兼任、副提調(副長官)は議政府の六曹である吏、戸、札、刑、工、兵の判事等が兼任します。

その他の機関として三司と呼ばれる弘文館(経籍管理)、司憲府(官僚監察)、司諫院(官僚諫止)をはじめ、承政院(宮内庁)、成均館(教育)、司訳院(外国語通訳)など様々な機関があります。

議政府

議政府は内閣の役割を担い、文禄・慶長の役での領議政(宰相)は柳成龍でした。

議政府の下に行政事務の吏曹(人事)・戸曹(大蔵)・札曹(外務)・刑曹(法務)・工曹(建設)・兵曹(軍務)の六つの官庁=六曹で組織されています。儒者の姜沆は刑曹佐郎の役人でした。

注意したいのは、軍務大臣にあたる兵曹判書も文官だということです。武官の権力は最小限に抑えられていたので李舜臣李舜臣のような優秀な武官でも文官に逆らうことはできませんでした。

  

関連トピック

文禄・慶長の役

相関図

朝鮮・明連合軍文禄の役 日本軍慶長の役 日本軍

概要

文禄・慶長の役とは

地図

東アジア各国関係図朝鮮八道色分け地図文禄の役 日本軍進路

慶長の役 日本軍進路図倭城とは 分布図と一覧合戦地図

年表

文禄の役 略年表慶長の役 略年表

朝鮮国

朝鮮の官制その1 京官/その2 外官-陸軍・水軍、地方行政朝鮮王朝の党争

明国

明の官位相当表

日本国

文禄年間 全国の諸大名配置図九州中国・四国近畿東海・北陸東日本

慶長前期 全国の諸大名配置図村上水軍とは 前編後編

戦後

日朝国交回復年表

朝鮮国人物

王室:宣祖光海君/朝廷:柳成龍金誠一/陸軍:権慄金時敏沙也可

水軍:李舜臣李舜臣元均/義兵将:郭再祐/学者:姜沆

明国人物

万暦帝沈惟敬李如松楊鎬陳璘

参考文献

北島万次『豊臣秀吉の朝鮮侵略 (日本歴史叢書) 』(吉川弘文館、1995年)

上垣外 憲一『空虚なる出兵―秀吉の文禄・慶長の役 (Fukutake Books) 』(福武書店、1989年)