解説
網巾(マンゴン,망건)は、朝鮮時代の男性が髷(まげ)を結った髪がずり落ちないように額に巻いたものです。
平たくいうと、朝鮮男性のヘアバンド、または鉢巻です。
網巾の付け方は、網巾の上の紐は後ろで締めて髷に結び付け、下の紐は後ろで交差させて、耳のあたりにある貫子(クァンジャ)に通して再び後ろに回し、一旦縛ってから髷に縛り付けます。
参考文献
- 金英淑(編著)・中村克哉(訳)『韓国服飾文化事典』(東方出版、2008年)
- 張淑煥(監修・著)・原田美佳 他(著・訳)『朝鮮王朝の衣装と装身具』(淡交社、2007年)