戦国サプリメント

戦国未満

  1. HOME
  2. 素材集
  3. 朝鮮王朝

朝鮮王朝 国王装束 フリーイラスト付き解説

目次

フリーイラスト

解説袞龍袍ボタンオッコルム玉帯

翼善冠貫子参考文献利用規約関連記事

フリーイラスト PNG形式/背景透過

朝鮮王朝 国王

朝鮮王朝 王様、国王イラスト

解説

朝鮮王朝の国王の服装は、シンプルなようでいて、日本にはない装身具を身に着けているので、いざイラストに起こそうとしたところ、様々なルールがあって大苦戦しました。汗

袞龍袍(コルリョンポ)

朝鮮王朝国王 装束図解
図:朝鮮王朝国王の装束

李氏朝鮮時代の国王(ワン/왕)は、臣下と国政を論じ執務をとるとき常服(サンボク/상복)として、紺色の裏を打った深紅の袞龍袍(コルリョンポ/곤룡포)を着用します。

補(ポ)

補(ポ/보)と言って、紺色の裏を打った深紅の袞龍袍の胸・背・両肩の四か所に金の糸で刺繍した四爪龍補(サジョリョンポ)を付けました。

襟(キッ)

襟(キッ/깃)は、曲領(コンニョン)といって丸みを帯びた形です。

ボタン(タンチュ)

右肩でボタン(단추/タンチュ)をはめて固定。

オッコルム

左胸のあたりに付いている大きなリボンは、オッコルム(옷고름)と言います。直訳すると服(オッ/옷)の紐(コルム/고름)です。

オッコルムは前身頃を合わせ止めるために、両衽の胸のあたりに付ける二本の紐で、一七世紀粛宗の代あたりには、官服にも用いられました。普通、服と同色の布を用いります。

玉帯(オクテ)

玉で飾った帯の玉帯(オクテ/옥대)は、龍紋が透かし彫りされています。脇の下にある輪を通して胸元で締め、後ろは腰に垂れるように締めます。

黒の鹿皮靴を履きます。

翼善冠(イクソングァン)

国王が袞龍袍を着用する際には、翼善冠(イクソングァン/익선관)を被ります。帽子の前後二段の段差をつけ後ろを高くし、後頭部には蝉の羽形の飾りが上向きに付いています。帽頂の中央には青糸弁(チョンサビョン)が後ろ面まで伸びています。ウサギを模したわけではありません。(笑)

貫子(クワンジャ)

マゲを結った髪がずり落ちないように額に巻いた網巾(マンゴン/망건)に、タンジュル(結び紐)を通すために付ける小さな穴を貫子(クワンジャ/관자)と言います。その素材により官吏階級を表し、一~正三品の常上官は金・玉の貫子を付けます。

根拠

朝鮮国王の服装は、隣国日本から見ると随分ヘンテコな印象を受けるかもしれません。

然しながら、中国の古典『礼記』玉藻に「天子は大祭に玉藻(ぎょくそう/玉飾りの付いた王冠)と袞竜(こんりょう)の服を着る」、『論語』郷党に「君子は(朝服の色である)紅と紫で普段着を作らない、喪に服する時のほかは、いかなる場合にも玉を帯に佩(お)びる」とあります。

朝鮮王朝は、中国をお手本としていることが服装からもわかります。ともあれ中国の全くのカーボンコピーというわけでもなく皇帝、そして我が国天子様のファッションと比較しても面白いでしょう。

 

参考文献

  1. 張淑煥(監修・著) 原田美佳 他(著・訳)『朝鮮王朝の衣装と装身具』(淡交社、2007年)
  2. 金英淑 (編著) 中村克哉 (訳)『韓国服飾文化事典』(東方出版、2008年)
  3. 竹内照夫訳「礼記」『中国古典文学大系 (3)』(平凡社、1970年)
  4. 平岡武夫著、宇野精一・平岡武夫編集『全釈漢文大系〈1〉論語 (1980年)』(集英社、1980年)

利用規約

フリー素材 利用規約はこちら

関連記事

龍補:国王王妃/装束:国王・王妃王女

髪飾り:オヨモリトルジャムチョプチピニョティコジ

装飾具:ノリゲ/器物:亀甲船

/2019年8月11日 公開