解説
大谷吉継の家紋は、対い蝶(むかいちょう)と鷹の羽とされることが多いのですが典拠不明です。[文献1]
蝶紋は平氏の多くが用いました。戦国時代では大谷吉継の他には織田信長が揚羽蝶の紋を、池田恒興・輝政が輪蝶(わちょう)紋を用いました。
家紋研究家の丹羽基二氏[文献2]は、蝶紋は家紋の図柄を破って複雑優美になっており、恐らく家紋中の最高傑作の一つではないだろうか、と絶賛されています。
私はだんだんこの紋がアナスイに見えてきました。朝鮮王朝の王妃が髪型のオヨモリに刺す飾りの蝶のトルジャムも併せてご参考ください。
大谷吉継
参考文献
- 大野信長(図像考証)「大谷吉継 家紋」『図説・戦国武将118-決定版』(学習研究社、2001年)64頁
- 丹羽基二『家紋逸話事典』(立風書房、1995年)
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