解説
浅井長政の三盛亀甲剣花菱紋は、亀甲紋というカテゴリに属します。
亀は甲羅がだいたい六角形で、甲羅についた模様も六角形[文献1]。また亀は日本で、鶴とともに長寿の動物として目出度いものとされています。亀甲紋は出雲大社や厳島神社の神紋であり、家紋にも多用されました。
浅井長政の亀甲紋は、中に剣花菱が描かれた亀甲を三つ盛った紋で、長政の肖像の衣服に配されています。
しかし浅井氏の家紋は実はハッキリとわかっておらず、本来は三盛型ではなく、時代的な画像の特徴から一亀甲が定紋とも考えられています[文献2]。
参考文献
- 丹羽基二『家紋逸話事典
』(立風書房、1995年)
- 谷口克広、井澤昭二、大野信長『図説・戦国武将118―決定版
』(学研、2001年)