解説
三盛木瓜は、家紋の木瓜紋(もっこうもん)というカテゴリに属します。
木瓜はボケとも読み、ボケはバラ科の落葉低木。木瓜紋に似ているような、似ていないようなで、木瓜紋がボケの花を象ったかどうかは定かではありません。
木瓜紋は日本の紋の中で大変親しまれている紋です。日本の五大紋は木瓜紋・藤・片喰・鷹の羽・桐で、その中でも木瓜は藤についで第二位[文献1]。信長も木瓜紋です。
朝倉義景の三盛木瓜は、朝倉氏が日下部(くさかべ)と称していた頃は一つ木瓜でした。孝景の七代前の日下部高景は、源平合戦で一時平家に味方して源頼朝から領地を没収されました。のちに手柄を立てて許されましたが、このとき家紋に木瓜二つを追加するように命じられ三盛木瓜となりました[文献2]。
参考文献
- 丹羽基二『家紋逸話事典
』(立風書房、1995年)
- 奈良本辰也 (監修)『戦国武将ものしり事典
』(主婦と生活社、2000年)