家紋の由来
木瓜紋(もっこうもん)は、もとは越前朝倉氏の紋ですが、織田氏が朝倉氏の豪族の時にもらいました。
朝倉氏の三盛木瓜を信長が変形させて、このような織田木瓜となっています。中国最古の詩集において、上記由来を彷彿させる詩があったので以下ご紹介します。
『詩経』衛風,木瓜(もくか)
「投我以木瓜(われにとうずるに もくかをもってす)報之以瓊琚(これにむくゆるに けいきょをもってせん)匪報也(むくゆるに あらざるなり)永以為好也(ながくもって よしみとなさん)」
ボケの写真
2019年4月6日 in埼玉県入間市
木瓜は「ボケ」とも読み、バラ科の落葉低木で深紅の五弁花を咲かせます。同じくバラ科の梅に大なり小なり似ています。
ボケが木瓜紋と関係があるかないか、定かではありませんが織田木瓜に似てなくもないような気がします。垣根としてお花は塊となって咲いていました。
同月5日 in同県狭山市
お散歩していたら、道端でたまたま自生のボケを発見。これは同属の草木瓜(くさぼけ)と呼ばれるお花のようで、お花はボケに似ていますが、丈がボケよりも更に低木です。
四月五・六日だと枯れかけていました。首都圏は概ね三月下旬ごろが見頃でしょうか。戦国ファンは桜の開花予想に流されて、ボケの開花時期を忘れてしまわないようにしましょう。別にいいけど。それにしても木瓜紋はポケモンならぬ「ボケモン」ですね。まだ寒いですから
織田信長
参考文献
- 高田眞治『詩經上 新装版 漢詩選1』(集英社、1996年)
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