家紋の由来
三つ葉葵(みつばあおい)は、初代家康の時代から一五代将軍慶喜まで、葉脈の本数や茎の形状を変えならがどんどん簡略化されていきました。
当素材の三つ葉葵は家康・秀忠・家光が使用したもの。一番複雑な時代の三つ葉葵ということで、制作者泣かせな家紋でした。
ところで三つ葉葵という名称の植物は存在しません。由来は諸説ありますが、双葉葵(ふたばあおい)を家康が三つ葉にして徳川家の家紋にしたという説あり。
また加茂神社や本多氏も葵紋ですが、加茂神社は双葉葵、本多氏は立ち葵となっており三つ葉葵とデザインが異なっています。実物は双葉葵_季節の花300さんの写真をご参考ください。また、家紋ではありませんが将軍家シンボルの鷹もお忘れなく。
徳川氏:とくがわし
江戸幕府将軍家とその親族。徳川氏のはじめは、徳阿弥という時宗系の漂泊芸能民と推測されます。始祖の松平親氏から九代目の家康が先祖を新田源氏として系図を詐称し、徳川を名乗りました。
系図:宗家
参考文献
小和田哲男「徳川氏」左同(監修)左同・菅原正子・仁藤敦史(編集委員)『日本史諸家系図人名辞典』(講談社、2003年)431-436頁
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