腰巻姿
戦国イチ美人だったと言われるお市の方は、その肖像からも華やかで美人に見えます。兄・信長と同じく当時の装束がよく現わされいます。
打掛姿・腰巻(こしまき)姿は、室町時代中期に登場した武家の女性の服装。
腰巻姿は身分の低い女官が行っていたものを取り入れたもの。身に着ける着物は打掛と変わりませんが、打掛を羽織るのではなく腰に巻いたもの。なお打掛は冬の礼装。夏が腰巻で、右手には雪洞(ぼんぼり)と呼ばれる扇の一種などを持ちました。
お市の方は、小袖に赤い打掛を腰に巻いた腰巻姿。お顔は現代に通ずるべく、元の肖像の雰囲気を壊さない程度に目鼻立ちや顔の輪郭にちょこっとアレンジを加えました。気になった方は元の肖像と見比べてみてください。参考:高野山持明院蔵 浅井長政夫人・お市の方画像