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文禄・慶長の役

看羊録(かんようろく)

書籍情報

看羊録―朝鮮儒者の日本抑留記 (東洋文庫 440)

著者:姜沆、翻訳:朴鐘鳴

出版社:平凡社,1984年

概要:慶長の役(丁酉再乱)際に日本軍に囚われ、日本に抑留された朝鮮の儒学者・姜沆の見た戦国日本とは?!

紹介文

慶長の役(丁酉再乱)際、藤堂高虎藤堂高虎の軍に囚われ日本に連れてこられた、姜沆先生三一歳。

先生曰く「このままここで死ぬのは、全く無意味に自殺するのと同じ」であり、「醜奴(日本)の情況は、既に私の眼中に捉え」たので「倭の情勢を記録」することにし、「緊急非常の場合、ままこの書をもって事態に対処して下さるよう」国王・宣祖に宛てて書かれました。

かくして先生は、豊臣秀吉豊臣秀吉のことは勿論、徳川家康徳川家康伊達政宗伊達政宗毛利輝元毛利輝元宇喜多秀家宇喜多秀家島津義弘島津義弘など諸大名の経歴や性格、日本の地理も詳細に記しました。また、日本の歴史については、律儀に『吾妻鏡』まで紐解いてしまうあたりは流石と言う他ありません。

日本の文化については、「彼らは互いを呼ぶのに必ず「様(さま)」と言い、続いて「殿(どの)」と言います。書辞(書状の言葉)には必ず「御」をつけ、天皇から庶民に至るまでこれを通用しております。―(中略)―その(身分差に対応すべき)等級のなさはこのようであります。」と指摘。

これには成程と思いましたね。というのも私自身、朝鮮の官制 京官とか外官-陸軍・水軍、地方行政などを作成した際、細かいな、とカルチャーショックを受けましたから(笑)。

お家元である明の官位相当表も細かいので日本が大雑把過ぎるのかもしれませんが、先生は別のページで朝鮮には有名無実と化した官職が多すぎるとも言っているので、どっちもどっち?

それにしても倭が憎くて憎くて仕方ない先生にとって、「大変聡明で古文をよく解し、書についても通じていないものがない」藤原惺窩との出逢いは幸運な誤算だったかもしれませんね。

  

文禄・慶長の役

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