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文禄・慶長の役

懲毖録(ちょうひろく)

書籍情報

懲毖録 (東洋文庫 357)

著者:柳成龍、翻訳:朴 鐘鳴

出版社:平凡社 ,1979年

概要:領議政(宰相)・柳成龍(ユ・ソンリョン)が見た、ありのままの文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱)

紹介文

この書は柳成龍が、後世の戒めを意図として壬辰・丁酉倭乱を記しました。

タイトルは本人曰く、中国の古典『詩経(しきょう)』にある「予(われ)其れ懲(こ)りて後の憂いを毖(つつし)む」から取ったとのこと。

文禄の役(壬辰倭乱)が始まる前に来日した通信副使・金誠一が見た豊臣秀吉豊臣秀吉のことや、朝鮮を心配して自ら釜山まで行った宗義智のこと、戦争が始まってからは平壌城に籠る小西行長小西行長咸鏡道に侵攻する加藤清正加藤清正の動向、提督李如松と交わした平壌の戦いなどの裏話、李舜臣李舜臣の活躍など、領議政(宰相)の柳成龍でなければ知らないことを余すところなく記しています。

また、翻訳された朴鐘鳴氏の日本語訳が読みやすいのは勿論、注釈が非常に細かく丁寧なので、非常にマニアックな内容にも関わらず、文禄・慶長の役を全く知らない人でも、読んでいて躓くことはないでしょう。

氏があとがきで指摘しているように、当時の朝鮮王朝の党争についてはほとんど触れられていないのがちょっと違和感があるのですが、やはりそこは触れちゃいけないのかも(笑)。

然しながら客観的事実だけでなく、自分の率直な意見や気持ち、また痔病に悩まされいたという、どこか微笑ましいエピソードまでバランスよく挿し込まれていて、吸い込まれるように読破してしまう名著です。

  

文禄・慶長の役

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