書籍情報
乱中日記1 壬辰倭乱の記録(東洋文庫)
紹介文
乱中日記は李舜臣の、日記というか業務日報に近いかな。自分の思っていることは最小限に留め、その日あった出来事を淡々と記しています。
自分のため、後任のためでもあったでしょう。この日記を読んで私は御用留を思い返しました。
舜臣は仕事のことだけでなく、自分の抑えていた感情をそのまま日記に漏らすこともあります。そこがとてもリアルなおで、本書より下記にピックアップしました。()は当サイトによる注釈。
北島先生の平易な現代語訳と詳細な注釈により、読みづらく感じる箇所はほとんどありません。乱中日記全一、ニ巻は読みましたが、三巻はまだ読んでません。最終巻を読んだあとの先がないので、読む決心がつかないのです。『懲毖録』『看羊録』そして本書しかり、平凡社の東洋文庫は知的に本当に面白いです。
それにしても私は文禄・慶長に関心があるのか万次ファンなのか、よくわからなくなってきました…。