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朝鮮王朝 武官服装・具軍服(クグンボク) フリーイラスト付き解説

目次

フリーイラスト 解説:1.具軍服トンダリ戦服)2.戦帯 3.兵符

4.戦笠 5.藤策 6.木靴参考文献利用規約関連記事

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朝鮮王朝 武官/堂上官・正三品以上

朝鮮武官軍服イラスト

解説

1.具軍服

朝鮮王朝武官具軍服_図解
図:朝鮮王朝武官 具軍服

朝鮮王朝武官の軍服の一つに、具軍服(クグンボク,구군복)があります。

捕盗大将(ポドテジャン,従二品/警視総監)、兵馬節度使(ピョンマ チョルトサ,従二品/陸軍将)、水軍節度使(スグン チョルトサ,正三品/水軍将)などの武官たちが着用しました。

すなわち韓国時代劇などで登場する、イラストのような格好をしている人物は、堂上官(正三品以上)の司令官です。

平時には具軍服、文禄・慶長の役など有事の際は(カボッ)を、文官戒服(ユンボク)を着ました。

トンダリ

トンダリ(동달이)は軍服の一つ。朱紅色(赤橙)の身頃に赤の細袖が付いた服で、動きやすいように仕立てられました。

第一九代国王・粛宗(スクチョン:在位1674-1720)時代の資料に描かれているトンダリには橙、緑、藍色、赤紫、黒、桃色などで、袖の部分が紅色、袖口から肘まで紅色、袖口から袖付けまでが紅色の三種あります。

トンダリの語源は、他の(タルン,다른)色の袖を付けた服のようで、狭袖(ヒョプス)とも呼ばれていました。

戦服

トンダリの上に戦服(チョンボク,전복)を着ます。戦服は武官の官服で文武官が普段着にもしました。タポ(답호)とも言います。袖や衽(おくみ)がなく、丈が長く、両脇の下部と背縫いの腰から下が割れています。

戦服の色は赤紅、青、藍色のほか、記録によると緑や灰色などもあるようです。

2.戦帯

戦帯(チョンデ,전대)は、武官が軍服に締めた藍色の帯です。

3.兵符

朝廷から発行された、軍司令官証である兵符(ピョンブ)を白や黄色の細長い布に取り付けて、戦帯に下げます。

4.戦笠

武官の帽子である戦笠(チョルリプ)をかぶります。

5.藤策

馬用の鞭である藤策(トゥンチェ)を右手に持ちます。

6.木靴

木靴(モクァ,목화)と呼ばれる革製の長靴を履きます。

武官軍服も役人の官服同様、様々な約束事があります。韓国時代劇に見られる具軍服も、文献との相違が大なり小なり見られ、現代風にアレンジしているようです。というのも毎度韓国時代劇を参考にして描いては、後から多大な修正を余儀なくされる、学習しない?私です。(笑)

参考文献

  1. 金英淑(編著)・中村克哉(訳)『韓国服飾文化事典』(東方出版、2008年)(東方出版、2008年)
  2. 張淑煥(監修・著)・原田美佳 他(著・訳)『朝鮮王朝の衣装と装身具』(淡交社、2007年)

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