顔面学
氏康の顔の一番の特徴はズバリ、顔が長い!
恐らく戦国イチ長いです。花押も立てにびよーんと長いので、戦国未満では「長い!」といえば「氏康」。然しながら、信玄・謙信のライバルにして関東の覇者です。
氏康の肖像(室町時代)は、平成二〇年(2008)神奈川県立博物館「戦国大名北条氏とその文書」で実際に見ました。
図録36頁の解説に「折鳥帽子を被り、鶴亀紋を配した直垂を着け、腰刀を差し、右手には金地の中啓(ちゅうけい:扇)を持ち、上畳に胡座(あぐら)する武家の俗体で描かれる。直垂の下の小袖は華やかな肩身替りを着けるなど、この時代の服装をよく描いている。」
垢抜けていて、小田原の人とは思えない!(笑) 何度でも見たくなる肖像です。参考:早雲寺 北条氏康画像