顔面学
秀吉の弟にして秀長。温厚で人望のある性格でしたが、肖像はなかなか厳しい面持ち。
かくして素材を作るにあたっては、秀吉の暴走に対して忠告、諫言できる唯一無二の存在として描いてみました。秀長はサル顔でもなく、ふっくらとしていて、秀吉とは幸か不幸か全くと言っていいほど似ていません。しかし兄同様、いくさ上手で経済感覚にも優れていました。
秀長の病が常態化すると、大織冠(たいしょっかん)が居城の郡山城の城下へ遷座。大織冠とは藤原鎌足の木像のことで、秀長の面持ちはこれに結構近いと思います。気になった方は、秀長解説頁をご参照ください。参考:春岳院蔵 豊臣秀長画像