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ピニョとは 朝鮮王朝女性かんざし イラストフリー付き解説

目次

フリーイラスト解説:1.概要 2.付け方

3.種類素材飾り鍍金飛龍蜜花梅竹

参考文献利用規約関連記事

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鍍金飛龍ピニョ

ピニョ_龍簪

蜜花(ミルファ)梅竹ピニョ

ピニョ_蜜花梅竹簪

解説

1.概要

ピニョ(비녀)は、朝鮮半島の女性が髷(まげ)に挿した簪(かんざし)です。チャム(잠)とも呼ばれます。その歴史は古く、古代からあり、高麗時代も小さなピニョを挿していました。

2.付け方

チョクチンモリと簪(かんざし)
図:髪型チョクチンモリと簪(かんざし)

髷(まげ)固定

朝鮮王朝時代の既婚女性の一般的な髪形をチョクチンモリ(쯕찐머리)と言います。

チョクチンモリは、自分の髪をうなじで一つに束ね、リボンである短い唐只(テンギ)やピニョで固定しました。

付け毛固定

ピニョは、大妃や王妃の髪型オヨモリ(어여머리)など加髢(カチェ)=付け毛固定のためにも用いられました。付け毛の際は、あえて目立たないく挿す固定用のチェという補助ピニョもあります。

また逆に、もっとオシャレに髷を飾りたい場合は、ピニョに加えてティコジという簪を挿しました。ピニョやティコジを付けた女性の全体像として、王室女性の服飾もご参考ください。

3.種類

素材

ピニョの素材は金(クム)、銀(ウン)、白銅(ペクトン)、真珠(チンジュ)、玉(オク)、翡翠(ピクチュイ)、珊瑚(サノ)、木(モク)、竹(チュク)など多々あります。

飾り

頭頂部の飾りによってピニョは、鳳簪(ポンジャム)、龍簪(ヨンジャム)、梅竹簪(メジュクチャム)、竹簪(チュクチャム)、鞠花簪(ククァジャム)などに分けられます。

鍍金飛龍ピニョ

イラスト文献1にあった一九世紀、宮中で使用されていた最高級の現存の龍簪(ヨンジャム,용잠)を元に作製しました。如意宝珠を口に加えた龍の首に珊瑚や孔雀石をあしらっています。

鳳簪(ポンジャム)と龍簪は、王妃や世子嬪(王子正室)が礼装する際やに用います。また、庶民でも婚礼の際には、新婦がリボンのトゥリム唐只を前に垂らすために龍簪を用いることもあります。簪の長さは、普通より長いです。

蜜花(ミルファ)梅竹ピニョ

こちらも同書、同世紀の作品を元に作製。銀の本体の両端を鍍金(メッキ)、簪頭部に蜜花(黄琥珀)を使用。宮中や班家女性が礼装時に挿しました。

参考文献

  1. 張淑煥(監修・著)・原田美佳 他(著・訳)『朝鮮王朝の衣装と装身具』(淡交社、2007年)
  2. 金英淑(編著)・中村克哉(訳)『韓国服飾文化事典』(東方出版、2008年)

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