前田氏:まえだし
織豊大名、近世の大名(外様)。
美濃(岐阜県)安八郡(あんばちぐん)前田が発祥の地とされています。また菅原道真の子孫としますが信じがたいです。五代綱紀の代から代々加賀守を称して幕末を迎えました。
系図
- 利隆(としたか):利家祖父。豪族。尾張愛知郡荒子(あらこ)郷(名古屋市中川区)を領す。
- 利昌(としまさ):利隆の子、利家父。別名利春(としはる)。
加賀金沢藩(外様)
- 利家:利昌四男。母は長齢院(ちょうれいいん)。秀吉の信頼あつく五大老の一。
- 利長:利家長男。父の隠居により二代加賀藩主。関ヶ原の戦いでは東軍につき、のち加賀・能登・越中三国に一一九万二七〇〇石を領す。隠居して越中にうつる。茶は千利休の弟子。享年五三
- 利常(としつね):利家四男。側室(寿福院)の千代の子。徳川秀忠とお江の次女・子々姫(三歳)と結婚。兄利長の隠居により同藩三代となり、松平姓を許される。享年六六
- 光高(みつたか):利常長男。同藩四代。光高以降、代々ときの将軍から名一字うけて改名。享年三一
- 綱紀(つなのり):光高長男。三歳で同藩五代となり、祖父利常が後見。木下順庵(新井白石師匠)らを招致、和漢古典の収集につとめる。享年八二
利家妻子
- 松(芳春院:ほうしゅんいん):利家正室。子は二男九女。
- 利政:利家次男。父より能登(石川県)に二一万石を与えられ、七尾城主。関ヶ原の戦いで家康に従わず、所領を没収された。のちに出家して京都に住んだ。享年五六
- 娘:三女摩阿(まあ)姫は秀吉側室。四女豪姫は秀吉養女、宇喜多秀家室。
国老
参考文献
- 小和田哲男「前田氏」左同(監修)左同・菅原正子・仁藤敦史(編集委員)『日本史諸家系図人名辞典』(講談社、2003年)598-601頁
- 奈良本辰也(監修)『戦国武将ものしり事典』(主婦と生活社、2000年)
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