描き方
手順
南蛮形兜
- 真正面の顔を描く。兜のしころは左右四段くらい。
- 全体のバランスを考えながら、南蛮形(なんばんなり)兜の鉢・頭頂をつくる。
- 大人っぽくした場合は、アゴを伸ばしてヒモをつける。
本来1.の段階でアゴを作るべきですが、説明の都合上、分けました。
完成!
というわけで、鎧兜は難しいってことです。(笑) 日本の鎧兜は(実のところ朝鮮も)とても面倒ですが、南蛮風は札(さね)や縅(おどし)を省略できるメリットがあります。
ところで室町時代中期頃より、南方より渡来した瓜を象った阿古陀形(あこだなり)が流行。そのあと、戦国時代に西洋から輸入された兜が南蛮形兜。和洋折衷で、形は桃形(ももなり)や椎の実形(しいのみなり)兜に似ています。
参考文献
伊澤昭二『図説・戦国甲冑集Ⅱ-決定版(歴史群像シリーズ)』(学研プラス、2005年)「兜変遷史」14-15頁