書籍
基本資料
- 谷口克弘・伊澤昭二・大野信長『図説・戦国武将118-決定版(歴史群像シリーズ)』(学習研究社、2001年)
- 伊澤昭二『図説・戦国甲冑集Ⅱ-決定版(歴史群像シリーズ)』(学習研究社、2005年)
1.戦国武将の実際の顔はどんな顔!?ということで、持っておくと便利な本。オールカラーで118人の武将の肖像に加え、経歴もわかりやすく完結に書かれています。
2.戦国の美が、この一冊に結集。1.と同じくオールカラーで、実物の鎧兜や陣羽織などが多々掲載されています。鎧兜の変遷や構造の理解は複雑で難しいですが、解説のテキスト情報のわかりやすさも必見。二葉葵の変わり兜の素材は、この本を見て刺激されて作製しました。
古典文様
- 『日本の古典装飾-天平から江戸の時代様式にみる』(青幻舎、2006年)
- 『染と織の文様』(青幻舎、2006年)
- 弓岡勝美(編)・藤井健三(文)『着物と日本の色 夏篇』(ピエ・ブックス、2006年)
ここから先が一歩先ゆく資料。(笑) というのも古典文様まで描く人は余りいないと思います。
しかし武将の顔の描き分けも兜も描くのが難しい。これを古典文様でカバーしてしまいます。フリー素材を選ぶのもいいですが、サクッと自分で描いてしまうのもオススメです。何故なら意外と簡単だからです。
3.と4.はコンパクトサイズで、オールカラーで色鮮やかな文様が数多く掲載してあります。これを見ながら、陣羽織や直垂の模様として描いてしまうことで、見栄えのする武将出来上がり。
極めつけに5.を持っていると、日本の美に対する感覚が更に研ぎ澄まされます。この本に掲載している多くの着物を見ていると、好きな武将に着せてみたい、描いてみたいと思わせるほどです。
時代考証
- TEAM ESAKA(編集)『時代劇キャラを描こう! 』(グラフィック社、2004年)
- ほーむるーむ(編集)『実写版 アクションポーズ集 侍・忍者編』(グラフィック社、2006年)
5.は表紙がアニメチックですが、中身は大真面目に時代考証を踏まえた、戦国武将の描き方を事細かに解説。時代考証、私にもできそう!と思わせてくれる一冊です。また、江戸時代のサムライや平安貴族の描き方も掲載されています。
6.は武将に動きを出したい時に重宝できる本。様々なポーズ1150カット、オールカラー写真で掲載。戦国武将というよりは、江戸時代のサムライを意識した資料ですが特に問題ありません。刀の持ち方など、武将にも応用できます。
画材
アナログ
以前の私は武将を描く時、いつも光る机・トレース台の上で描いていました。
描いたものをひっくり返して、裏面からデッサンの歪みを修正。表面だけ見て描き直しているだけだと、思うように修正できないからです。時短と完成度の高さからいっても、トレース台の上で描くのがオススメ。
問題なのがトレース台の大きさですが、私はA2(おおよそ594ミリ×420ミリ)というかなり大きなものを使用。大きいほど使いやすいからです。…なのですが、引っ越したのがキッカケだったか、現在はPC机でPCと椅子の間の狭い幅で、堅苦しい思いをしながら下絵を描いています。(笑)
以前の私はいつも8.のペンを使っていました。インクがなくなったら、カートリッジを新たに交換して描きます。ペンとは別に墨を購入しなくていい、新しいGペン。とても描きやすいです。
以前の私はB2の鉛筆で、A4サイズの方眼紙にまず下絵を描いていました。方眼紙を使用するのは、マス目があるので、デッサンの狂いを最小限にとどめてくれるので、描きやすいからです。そのあとマスキングテープで、A4サイズのケント紙を貼り合わせ、前述したペンで下絵をなぞります。
デジタル
以前の私は下書きまでアナログで、トーン貼りや直線や曲線を描く時は、8.のコミックスタジオ(以下コミスタ)という漫画作成ソフトを使っていました。
コミスタはトーンの数が豊富なので、モノトーンでイラストを描く時には絶大な威力を発揮。トーンもちまちま買っているとお金がかかるので、コミスタを一度買ってしまえばトーンは使い放題なので大変便利です。
現在私は漫画は描かないのでコミスタは使っていませんが、色付けにはエレメンツとタブレットを使用。エレメンツの手持ちのバージョンは古く、9.に挙げた2023はなく12。エレメンツはフォトショップよりも安価にして、充分に様々な機能が備わっているので、心者~中級者には最適なソフトです。
タブレットは液晶ではなく板タブ。手持ちのは、ワコムの10.に挙げた2015年モデルではなく2013年の古い型です。一〇年前くらいにエレメンツと共にamazon.comで購入した相棒です。
さいごに
ここに挙げた書籍や画材は、古いものも多く恐縮ですが、逆にいえば個人的には月日が流れても耐え抜いてくれている、あるいは色褪せていないことを証明しているようです。 ご参考ください。
似顔絵講座
オススメ書籍・画材