似顔絵5箇条
- 絵心は捨て、科学的に描け。
- 顔は立方体ではなく球体。
- 顔の輪郭の中に十字を入れるべし。
- 十字架の上に目・鼻・口を描くべし。
- 武将の個性を引き出せ。
この五箇条を覚えてしまえば80%は武将似顔絵をクリアしたも同然です!
1:絵心は捨て、科学的に描け。
絵が苦手だと思う人に限って絵心にこだわります。骨格のつくりや筋肉の付き方などを理解している整体や接骨院の先生は、絵が上手いのではないかと思う今日この頃。
また、昔の人とは人体構造は同じですが、服装が全く違うので時代装束の理解も難儀を極めます。断言しますが、絵心がある人も絵心だけでは歴史人物は描けません。
2:顔は立方体ではなく球体である。
1.に関連して、顔を立方体に例えているデッサンの教本が結構ありますが、間違いです。頭蓋骨を思い浮かべてください。「顔は球体」と知って、顔を描くのと描かないのでは全然違いますよ!
3:顔の輪郭の中に十字架を入れよ。
顔の○を描いたら○の中に十字を描く。デッサンの基本でもあります。十字の横の線は上下自由に動かして構いません。ぴったり真ん中横にひくことは特にありません。
4:十字架の上に目・鼻・口を描け。
3で描いた十字架の上に目・鼻・口を描けばデッサンがぶれることはありません。目・鼻・口はいろいろ位置をずらしてみると個性的な顔がたくさんできますよ。
五:武将の個性を引き出せ。
幸か不幸か肖像画が写真の武将はいません。また伊達政宗の肖像を見て描いても政宗ぽくなりません。政宗だったら勇猛果敢ぽく描こう!という意識を優先させましょう。
かくして1の科学的に描け、というのは5を助ける、あくまで手段です。水墨画の本に、水墨画は気持ちで描く、と描いてありました。信玄の肖像を描いた弟の信廉も、同じような心持ちだったのではないでしょうか。