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医者
解説:医者の服装
学問をもって己の時代を始めた家康。
しかし江戸時代通じて科挙がないため、読書人は儒医(じゅい)として生計を営むないし活路を見出すことも少なくありません。戦国時代の儒医に、『太閤記』著者で堀尾吉晴に仕えていた小瀬甫庵がいます。
十徳(じゅっとく)は、素襖(すおう)に似た外衣(がいい:上着)で、素襖の上に埃(ほこり)避けのために着られたもの。脇は素襖とは違い縫い付けられています。江戸時代に入ると、将軍の籠を担ぐ人々の制服として、また医者や儒学者、絵師などに好んで着られました。
江戸中期以降は、医者が脇差を持つことを許されました。町医者は十徳の代わりに羽織を着たり、着流しであることが多いです。また蘭法医など一部の医者は髪を切らずに、総髪にすることもありました。
イラストは荻生徂徠『政談』から都市江戸の医者。手に持ってるのは、薬研(やげん)と言って漢方の薬種をつぶすための舟形の器具です。
参考文献
池上良太『図解 日本の装束 (F-Files No.018) 』(新紀元社 、2008年)110-111、182-183頁