解説
武家に一年契約で仕える、自由気ままな出替り奉公人をイメージして描きました。
イラストは、現在「きもの」と呼ばれる小袖(こそで)の着流し姿に、羽織を羽織っています。武士にとって最もくつろいだ姿は、小袖の着流し姿。しかし武家の子息は、家庭内でも小袖の着流しでいることはなく、小袖袴姿に脇差を差す服装をしていました。
大小の刀を差している限り、どんなボロを着ていようと、例え職業がなくても武士が浪人と呼ばれることはなかったといいます。刀を捨てない限り、武士として扱われました。
参考文献
池上良太『図解 日本の装束 (F-Files No.018) 』(新紀元社 、2008年)「江戸時代の武家の男性の服装」90-91頁