大水牛脇立兜の福島正則
イラスト
解説
安土桃山時代、重文、福島市博物館蔵「鉄黒漆塗桃形大水牛脇立兜」[文献]を参考に描きました。
鉢は鉄地黒漆塗の桃形(ももなり)で、左右各二枚の鉄板を矧ぎ合わせて作られています。正面には日輪の前立。両脇に金箔押の大水牛の脇立は、木と紙で作られ非常に軽く、単純な形ながら躍動感に溢れた兜です。
黒田長政肖像に描かれている一の谷の兜は、もと正則が愛用。文禄の役で苦労を共にした二人は兜を交換。長政は当イラストの兜[文献]を正則に渡し、正則からは一の谷の兜をもらいました。
なんとなく二人で兜を交換して被ってみたら、互いに自分の兜より合ってる!ってなったのか。どうでもいいけど。
福島正則
参考文献
- 笹間良彦(監修)棟方武城(執筆)「鉄黒漆塗桃形大水牛脇立兜」93頁『すぐわかる 日本の甲冑・武具』(東京美術、2012年)
- 伊澤昭二(甲冑解説)「長政所用大水牛脇立桃形兜」『図説・戦国武将118-決定版』(学習研究社、2001年)178頁
戦国SOULイラスト:前半
7.幸村 8.兼続 9.景勝 10.謙信 11.氏康 12.綱成
18.お江 19.お初 20.淀殿 21.又兵衛 22.正則
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