竹中半兵衛
イラスト
解説
林原美術館蔵の魚鱗札二枚胴具足(ぎょりんざね-にまいどうぐそく)は、半兵衛所用。全体を黒漆でまとめた一風変わった威容。胴・袖・草摺(くさずり:胴下に垂れている部分)を魚の鱗のような形をした鱗札を使い、威糸は使わずに下から重ねています。袖・手甲には竹中氏定紋が見られます。
兜は黒漆塗変わり兜で、兜の眉庇(まびさし)上には力強い眉を打ち出しています。魚鱗札の具足に合わせて魚をイメージしたとも、唐冠形兜とも見て取れます。
以上がホンモノについてのテキスト情報。すなわち定紋や眉庇の装飾など細かい部分においてイラストは、制作当時、気が回らなかったか余裕がなくて省略されています。ご愛敬(あいきょう)ということで。具足全体のイメージは表現できてるかと思います。BGMは大江千里の魚になりたいでよろしく。
参考文献
- 伊澤昭二(甲冑解説)「竹中重治」『図説・戦国武将118-決定版』(学習研究社、2001年)103頁
- 伊澤昭二(監修・文)「魚鱗札二枚胴具足」『図説・戦国甲冑集Ⅱ-決定版(歴史群像シリーズ)』(学研プラス、2005年)107頁
戦国SOULイラスト:前半
7.幸村 8.兼続 9.景勝 10.謙信 11.氏康 12.綱成
竹中半兵衛
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