越中具足姿の細川忠興(ほそかわ-ただおき)
イラスト
越中具足とは
伊達政宗の仙台具足、井伊直政の彦根具足のように家中のユニフォームと化した具足に、越中具足があります。これは細川忠興本人の度重なる、実践経験により改良が重ねられた末にできました。
名称の由来は忠興はじめ、歴代藩主が越中守に任ぜられたことによります。越中具足は、装飾を廃して実用に徹し、軽く身体にフィット。細川藩主から下級武士にまで使用代々使用されました。具足の各部の名称には越中胴、越中頬など越中の名を冠し、独自の創意工夫を生み出した忠興の誇りの高さがしのばれます。
イラストは「忠興所用 黒糸威横矧二枚胴具足」[文献1]を参考に描きました。兜は越中頭形で、山鳥の尾がを摑指(つかみざし)とした頭立(ずだて)が付きます。胴は横矧(よこはぎ)二枚胴で、草履の据板二段をビロードで包みます。籠手、佩楯(はいだて:太ももと膝を守る防具)は簡素な仕立て。
忠興は物理的にも「頭が」おかしい?
参考文献
- 伊澤昭二(甲冑解説)「忠興所用 黒糸威横矧二枚胴具足」『図説・戦国武将118-決定版』(学習研究社、2001年)115頁
- 伊澤昭二(監修・文)「越中具足」『図説・戦国甲冑集Ⅱ-決定版』(学研プラス、2005年)42頁
戦国SOULイラスト:後半
37.李舜臣1 38.権慄 39.柳成龍 40.郭再祐 41.金誠一
42.元均 43.沈惟敬 44.李如松 45.楊鎬 46.陳璘
52.安治 53.義智 54.直茂 55.高虎 56.金時敏
57.沙也可 58.幸長 59.万暦帝 60.来島兄弟 61.光海君
62.忠興 63.劉綖 64.麻貴 65.嘉明 66.承兌 67.玄蘇
68.李舜臣2 69.赤松広通 70.木下勝俊 71.後陽成天皇
72.尚寧
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